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マップルがサーマルカメラを提案する理由(わけ)

コロナウイルスが猛威を振るう中、2020年7月、当社は「検温機能付き顔認証カメラ」の提供を開始。地図のマップルが顔認証カメラを提供するのは意外に思われるかも知れませんが、そこには、当社コーポレートスローガン「地図がえがく、その先へ」にも通ずる理由(わけ)がありました。今回はサーマルカメラソリューションリーダー 谷嶋 賢 に、その理由(わけ)を尋ねてみました。

 目次 
サーマルカメラ提供までの経緯
当社が取り扱う製品の品質と特長
社会課題の解決に向けて


サーマルカメラ提供までの経緯
サーマルカメラの販売をスタートした経緯を教えてください。
はい、私は、昨年度まで事業開発部で当社の訪日インバウンドを軸としたサービス提供や、自治体やDMO様に対して、地方創生事業の提案、支援などを担当していました。
ところが、このコロナ禍において訪日外国人観光客は激減・・・というか、実質ゼロとなってしまい、インバウンド関連市場においては、特にタビナカに関するご提案がしにくい状況となってしまいました。
そんな中、当社に対し、最先端の顔認証技術ソリューションを展開するデータスコープ社より、顔認証カメラを取り扱わないか?というご相談をいただきました。元々当社は社会課題を解決するという企業姿勢を打ち出していますので、クラスター対策が大きな課題となっていたこともあり、社内で議論した結果、サーマルカメラの販売を開始することになりました
2社共同リリース https://www.mapple.co.jp/11779/

━ データスコープ社との提携がきっかけとなったのですね?
顔認証カメラならなんでもよかったわけではなく、データスコープ社の製品であることが大事だったのです。
私がサーマルカメラの販売担当となった2020年9月の時点では、いわゆる第2波が落ち着き始めた状況で、学校、企業、商業施設が順次再開していて、事業再開にあたり、主要な集客施設では検温機は不可欠となり、すでに多くの施設で導入されていました。また、大手通販サイトでは価格競争が始まっており、”見た目”はほぼ同じような製品でもその価格帯はさまざまでした。

━ 「データスコープ社の製品であることが大事だった」とは?
データスコープ社は、2018年11月に設立された画像認識とディープラーニングの研究・開発を行う会社です。
スタートアップ企業でありながら、長年、画像認識とディープラーニングの研究・開発を行ってきた優秀なエンジニアが在籍しており、データスコープ社が取り扱う顔認証カメラは株式会社シャープをグループ内に抱える世界最大の電子機器グループ鴻海科技集団(フォックスコン/本社:台湾)の技術を活用した高品質な製品です。鴻海グループ120万人の社員の顔画像を登録し、オフィスビルや工場にて5万台以上設置・使用されている技術・ノウハウ・実績があり、国内においても成田国際空港の搭乗口や日本郵便様でも採用いただいています。この製品の高い信頼性により、マップルがお客様に自信を持って提案できる製品であると判断しました。

 
当社が取り扱う製品の品質と特長
*DS Face SCは、画像認識技術に定評があるデータスコープ社製

━ しかし、その良さを知っていただくのは難しそうですね・・・。
そうですね、先ほど申し上げたとおり、“見た目”が同じように見えてしまうだけに、その品質や信頼性の高さを知っていただくことに営業担当として苦慮しています・・・。
皆さんの身近な製品でもそういうことはあると思います。例えば炊飯器を例に挙げると1万円の製品もあれば、10万円を超える製品もあり、どちらもお米は炊くことができますよね。1万円の炊飯器でも美味しいお米は炊けると思います。でも炊き方を細かく設定できたりすると高額になりますよね。それほど大きな違いでは無いかも知れませんが、実際に使うと便利な機能だと思います。顔認証カメラも同じで、当社はいわば10万円の炊飯器にこだわりを持って取り扱っているということです。

━ では、その“10万円の炊飯器”にあたる「DS Face SC」の特長を教えてください。
まずは、「ハイスペック」ですね。
計測時間は約1.0秒、誤差±0.3℃という高精度な検温、-30℃~70℃の環境まで対応する本体、最大30,000人の顔写真登録など。特に誤差±0.3℃という部分には自信を持っています。また、卓上用スタンド、フロア設置用スタンドともにご用意していますので、お客様の設置環境に応じた選択が可能です。インターネット接続は必須ではありませんので、登録した顔写真、撮影時の画像が外部流出するリスクもありません。
次に、「ハイクオリティ」。
防塵および防水の性能水準を示す等級で言うと、顔認証カメラ本体はIP67、上部の温度センサー部はIP54に準拠していますので、精密機器にも関わらず、ほぼ完全な防塵と、少々の雨には耐え得る防水を備えています。もちろん、雨に濡れながら検温するのは現実的ではありませんが、それくらい丈夫であるということです。また、強化ガラスを採用しており、ハンマーで叩いても割れないレベルです。私は試したことはありませんが(苦笑)
さらに、「拡張性」。
Windows用アプリケーション「Fever Checker」(別売)を併用し、カメラをLAN接続すれば、離れた場所、例えばカメラが受付や入り口に設置されていても、警備室やオフィス内で、認証状況や異常発生の有無をリアルタイムに確認することができます。さらに「Fever Checker Plus」(別売)では、同時に複数台の監視が可能になります。また、勤怠管理システムやドアゲートとの連携が可能ですので、カードすら必要としない出退勤打刻、出入場管理が可能となります。
*Fever Checkerを利用すれば、リアルタイムで確認可能

炊飯器の話に戻しますと、「白米を召し上がりませんか?」ではなく、当社が推奨しているのは、「せっかくですので、とびきり美味しい白米を召し上がってみませんか?毎日のことですから」ということです。それと、ご購入から1年間は無償での保証(2年目以降は有償でのオプション)を行っており、OSのアップグレードなども無償で対応しています。より高いユーザビリティを実現すべく、現在も多角的に開発や連携を進めていますので、そのあたりは次回またご紹介しますね。
*複数のカメラをリアルタイムで監視「Fever Checker Plus」

━ なるほど、非接触で完結するまさにオフィスでの新しい生活様式ですね。
はい、もともと中国を筆頭に顔認証システムは世界中で進みつつありましたが、皮肉にもコロナウイルスが促進させる形となりましたね。
 
━ ところでカメラの実機を見たい、体験したいという場合は、どこに行けば見られますか?
マップルでは、東京本社受付に「DS Face SC」を設置し、いつでも実機で顔認証検温を体感いただけますし、当社オフィスでのクラスター対策を実践しています。
マップルならびに昭文社グループでは、マスク着用、手指消毒、検温はもちろん、2020年4月の緊急事態宣言が発令されるやいなや、部門特性に応じて、自宅待機、テレワーク導入、通勤での密回避のための時差出勤、フレックスタイムの導入など、即時対応し、さらに現在ではそれらを働き方改革にも繋げ、これらの取り組みに対する従業員の満足度も概ね好評な結果が得られています。
なにより、私自身はもちろん、検温機器を扱う当社では絶対にオフィスクラスターを発生させるわけにはいきませんからね。
*当社東京本社に設置されている「DS Face SC

社会課題の解決に向けて
━ マップルは「地図」や「観光情報」のイメージが強いので、サーマルカメラを提供することに関して、お客様の受け取り方はいかがですか?
確かに地図や観光情報とは少し分野が異なりますが、社会課題を解決するという意味では、あまり違和感なく受け取っていただいていると思います。また長年、地図や観光情報で築いて来たマップルに対する信頼も当社の製品を選んでいただく大きなポイントになっていると感じています。
先日、ある企業の方からサーマルカメラに関するお問い合わせをいただき、製品のご説明に伺ったのですが、そのお客様にこのように尋ねてみました。
「顔認証カメラを取り扱う会社がたくさんある中、どうして弊社(マップル)にお声掛けいただいたのですか?通販サイトのクリックひとつで購入できたりするわけですが・・・」
すると、そのお客様はこう答えてくださいました。
「マップルさんだからですよ。あの地図のマップルさんでしょ?あれだけ正確で見やすい地図を長年提供されてきたマップルさんが扱う製品なんだから、地図データであろうと検温カメラであろうと、きっと“質のいいもの”を扱うに決まってると思ったんです。うちは長年、お付き合いする相手、取り扱う商品をそうやって見定めてきたのですよ。」
このお言葉をとてもありがたく思うと同時に、営業担当として、mappleブランドに誇りを感じる瞬間でした。

━ 最後に何かお伝えしたことがあれば。
先ほどもお伝えしましたが、当社ならびに昭文社グループは、これまで培ってきた地図に関する知見を活かし、社会課題の解決を目指しています。
例えば、おかえりQR防災対策ソリューション、帰宅支援地図データ通学路安全支援システム業務用ナビパッケージ「配走ヘルパー」など。
これらはまさに当社が得意とする地図や位置情報を利用した、人々の暮らしをより安全・安心にするサービスです。
配走ヘルパー」はいわゆる業務用のカーナビで、誘導を目的とするものの、走行軌跡を元にしたコースも作成・案内が可能で、ドライバーの負担軽減、さらには「安全運転」に繋がるというわけです。
 
「地図がえがく、その先へ」
当社はさらに「その先」を目指します。
単なる自動検温機器ではなく、アフターコロナも見据え、ユーザーが、より便利に、より安全・安心に、より豊かになるためのソリューションの展開。その当社の社会課題へのチャレンジとしての顔認証カメラの販売なのです。マップルはコロナで熱を上げず、世の中の安全・安心のために熱くなっていきますよ。
*これからのマップルは社会課題へチャレンジ



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