マップルの「ルートナビゲーター」は、よくある業務用ナビゲーションとは一味違う、自分で作ったルートをナビで案内できるという機能を持っています。
本コラムでは、実際の利用シーンをイメージした3つのストーリーを通して、ルートナビゲーターがどのように役立つかを解説します。
目次
● 案内したいルートを走行して作成する場合①:配送会社の事例
● 案内したいルートを走行して作成する場合②:幼稚園バスの事例
● 案内したいルートをパソコンで作成する場合:大型荷物搬送の事例
● 自分で作ったルート(走行したルート)をナビが案内!
● 自分で作ったルート(パソコンで作ったルート)もナビが案内!
● 是非ルートナビゲーターを使って欲しいシーン
● ルートナビゲーターのその他特徴
案内したいルートを走行して作成する場合①:配送会社の事例
とある配走会社。配車調整時によくある会話
配車担当「いつものドライバーさん、明日お休みだそうです…」
上司 「じゃあ、誰か代わりの人に行ってもらわないと」
配車担当「新人君を確保できたんですけど、ルートの説明をしないと…」
上司 「ルートの地図があったよね。あれを渡せば良いんじゃない?」
配車担当「結構道が入り組んでいるので、いちいち地図を見ながらじゃ大変ですよ」
上司 「じゃあどうする?Aさん同乗して道案内する?」
配車担当「明日の私の業務を上司さんがやってくれるなら、それでも良いですけど」
上司 「いや、申し訳ないけどそれは無理だよ…」
配車担当「じゃあ説明するしかないですね。一回で覚えてくれるといいんだけどなぁ…」
こんな話はよくある事だと思いますが、こういった場面でお役に立てるもの、それが「ルートナビゲーター」です。あらかじめルートを走行して記録しておくだけで、走行ルートに沿ったナビゲーションを実現。どんなに入り組んだルートでも、ナビの指示に従うだけで、誰でも間違いなくルートを巡回できます。
なので、ルートナビゲーターがあれば…
配車担当「いつものドライバーさん、明日お休みだそうです…」
上司 「じゃあ、誰か代わりの人に行ってもらわないと」
配車担当「新人君を確保できたんですけど、ルートの説明をしないと…」
上司 「今日のルートは、ルートナビゲーターに登録してあったよね。あれを渡せばいいんじゃない?」
配車担当「あ、そうでした。あれなら入り組んだ道でもちゃんと案内してくれるから、お渡ししておけば安心ですね」
どうやら無事解決したようです。めでたしめでたし。
案内したいルートを走行して作成する場合②:幼稚園バスの事例
どこかの幼稚園バス内。新年度によくある会話
先生 「運転手さん、今日から新入生が入るのでルートが変わります」
運転手 「承知しました。大体は把握していますが、細かいところは教えてください」
先生 「その先を左に曲がって、すぐに…あ、●●ちゃん、それはお口に入れちゃダメですよ」
運転手 「曲がってすぐに止めていいんですか?もうちょっと先ですか?」
先生 「◆◆くん、隣の子にいたずらしないの…え、運転手さん何ですか?」
運転手 「ですから、曲がってすぐに止め…あれ、通りすぎちゃったか?」
乗っている園児の面倒を見つつ、新しいルートの指示もしつつ…先生はとても大変。手が回りません。何より危険です。
そんなときも、ルートナビゲーター。事前にルートを走行、停留所も登録しておけば、後はナビの指示に従って走るだけ。新しいルートを的確に走行できます。
なので、ルートナビゲーターがあれば…
先生 「運転手さん、今日から新年度なのでルートが変わります」
運転手 「承知しました。大体は把握していますが、細かいところは教えてください」
先生 「事前に走って、ルートナビゲーターに新しいルートを登録しておきました。この指示に従って走ってくれれば大丈夫です」
運転手 「承知しました!」
先生 「あ、●●ちゃん、それはお口に入れちゃダメですよ」
ルートナビゲーター「まもなく左方向です。」
先生 「◆◆くん、隣の子にいたずらしないの」
運転手 「先生も大変だなぁ。でもこれなら都度先生に確認しなくていいから、安心だ。」
先生も助かるし、運行の安全も確保。一挙両得で、みんな嬉しい。
案内したいルートをパソコンで作成する場合:大型荷物搬送の事例
山中の建築現場に、大型の荷物を搬送する人たち
ドライバー 「今日もデカい荷物ですね。」
運行管理者 「今日の荷物は高さがあるから、通れる道が限られるから気をつけて」
ドライバー 「通る道は、この地図にマーカーされているところを見ていけばいいんですね」
運行管理者 「そうだよ。ではそろそろ出発してね。くれぐれも気を付けて」
:
ドライバー 「暗くて地図が良く見えないなぁ。あれ、ココを曲がるのか?」
:
ドライバー 「むむ、どんどん道が細くなってゆくぞ、これ大丈夫かな」
:
ドライバー 「うわ、このトンネルは無理だ。引き返さなきゃ…と言っても、どうすればいいんだぁ!」
どうやら曲がる道を間違えて、狭隘なトンネルのある道路に入り込んでしまったようです。
山道は急に狭くなったり、断面が小さいトンネルがあったりして、特に大きな車輛は制約が大きくなります。また、こういったものの輸送は深夜に行われることも多く、紙の地図ではちょっと使いづらい状況になります。
そこで、走りたい道を設定できる、ルートナビゲーターの出番です。
もちろん前例と同様に、事前に走ってコースを登録しても良いですが、遠い山道に何度も赴くのは非効率な場合も…。
しかし、マップルのルートナビゲーターは、地図ソフト「スーパーマップル・デジタル」と連携し、実際に走行しなくても、机上で走行するコースの登録ができます。
なので、ルートナビゲーターとスーパーマップル・デジタルを使えば…
ドライバー「今日もデカい荷物ですね。」
運行担当者「今日の荷物は高さがあるから、通れる道が限られるから気をつけて」
ドライバー「通る道は、このナビの案内に従ってゆけばいいんですね」
運行担当者「そうだよ。事前に今日のコースを登録しておいたから。ではそろそろ出発してね。くれぐれも気を付けて」
:
ドライバー「暗くて道が良く見えないなぁ。あれ、ココを曲がるのか?」
ルートナビゲーター「300メートル先、左方向です。」
ドライバー「おっと、次の交差点だったか。危なかった。指示に従って走ればいいんだから、安心だなぁ」
道も間違わず、無事に荷物を送り届けられたようです。よかったよかった。
自分で作ったルート(走行したルート)をナビが案内!
一般的な業務支援ナビゲーションは、複数経由地をインプットすると、それを最適なルートで巡回するルートを探索します。
そのため「必ず裏から入らないといけない」とか、「この道は過去トラブルがあったのでもう一本先の道を使うように」といった、交通ルールとは異なる「業務上のルール」がある場合は、こういった独自のルールまでを考慮したルートを設定する事は、かなり大変です。 一方ルートナビゲーターは「実際に走行したルートをナビのルートとして再現する」事に特化した業務支援ナビゲーションです。基本は「走って登録する」なので、細かな条件もしっかりと反映できます。
自分で作ったルート(パソコンで作ったルート)もナビが案内!
マップルの市販地図ソフト「スーパーマップル・デジタル」を使えば、走行を伴わずに机上でルートを作成し、それをルートナビゲーターで経路として再現する事もできます。 また、走行したルートを「スーパーマップル・デジタル」に展開しての確認や修正を行う事が可能です。
是非ルートナビゲーターを使って欲しいシーン
事前に走ってルートを記録し、そのルートに沿って「ナビにお任せではない案内」ができるルートナビゲーター。この独特の機能が活きるシーンがあります。
● 通らなければならない道が決まっている
● ベテランのノウハウが詰まった走行ルートを共有する。
● 地図で確認しながら、ルートを設定する。
通常のナビでは設定しづらいこういったルートも、ルートナビゲーターなら正しい道を案内します。
ルートナビゲーターのその他特徴
◎ 導入もらくらく!
ルートナビゲーターは、マップルの「業務用カーナビSDK」のコンポーネントを活用し、点列ルート探索に特化した商品として、タブレット端末に組み込んだ状態でのご提供となります。
「走って登録する」に特化した機能とUIを持っていますので、タブレットが届いたその日から、誰でも直観的に利用する事が出来ます。 また、必要な機能のみをパッケージにしていますので、導入前の面倒なシステム設計等は一切発生しません。
◎ 発展性もお任せください!
ルート探索モジュール/APIや業務用カーナビSDKといった、ナビゲーション技術に基づく商品もラインアップ。 導入後、より高度なナビゲーションや業務システムとの連携へと発展する場合にも、しっかり対応できます!
独自の機能で「困った」を解消します!
独自の機能でしっかり道案内。導入も簡単な「ルートナビゲーター」を是非ご検討ください。
ルートを共有して、業務のシェアをお手伝い。物流の2024問題への対策にも貢献します!
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