マップルは、独自の切り口で「物流の2024年問題」に取り組みます

2024年4月の「働き方改革関連法」の施行が迫ってきている中、施行後の業務を円滑に実施するために、様々な対応が必要になってきます。
特に運用の効率化やワークシェアといったところが大きな課題になりますが、このような課題に対し、ナビメーカーや物流システムのSIerといったところから、様々な提案がなされています。
我々マップルからも、物流の2024年問題への対策として、ルートナビゲーターという商品をご用意しています。
ルートナビゲーターは、他の業務用ナビゲーションアプリとは一線を画した、独自の機能を持っていますので、その特長をご紹介いたします。
「行き先」ではなく「通る道」をそのまま登録
多くの業務向けカーナビゲーションでは、巡回する「地点」を登録し、ナビ側の経路探索機能で得られた、「理論上効率の良い巡回順と経路」を計算して返します。それにより、業務を効率化し、ドライバーの業務負荷軽減を実現しようとしています。
しかし、業務の現場では、「建物の裏手に廻らなければならない」「過去トラブルがあった道を避けて通りたい」「あえて遠回りをした方が、効率が良い」など、色々と制約があるケースも多々あります。
ナビの経路探索機能を使って、これらの制約事項を考慮した巡回コースを設定する事も不可能ではありませんが、かなり細かく経由地を設定しなければならず、非常に手間がかかる作業となります。
また、実際の現場では、ベテランのドライバーがこれまで積み重ねてきた、様々な制約事項を考慮した、「ナビで計算したコースよりも、実務上効率の良いコース」が既に設定出来ているケースもあろうかと思いますが、このコースを紙の地図で管理していたり、場合によってはベテランドライバーの頭の中にだけある、などというケースもあります。
ドライバー業務の負荷軽減を実現するためには、業務をシェアする事が有効な手段のひとつとなってきますが、ベテランドライバーの知見を共有し、誰でもベテランドライバーと同じように走る事が出来るように準備をしておくというのは、かなりハードルが高くなります。
このような場合に威力を発揮するのが、ルートナビゲーターです。
ルートナビゲーターでは、ベテランドライバーが走行した際にGPSログを取得し、取得したログを元にナビゲーションシステム上の案内経路を構築します。

ナビゲーションの案内に従って走行するだけで、様々な制約事項も考慮したベテランの知見を反映したコースを、新人ドライバーや応援要員でもすぐに走行する事ができます。
誰でも同じようにコースを回る事が出来るようになりますので、柔軟な人員配置と業務負荷の分散を実現します。これにより業務を標準化し、特定のドライバーに負荷が集中する事態を回避する事ができます。
コース情報の共有も簡単。SDカードに保存したファイルをやりとりするだけで、どの端末でも同様にコース情報を扱う事ができます。
簡単操作で誰でもラクラク!
ルートナビゲーターは、必要な機能に限定したシンプルなパッケージを、タブレットにインストールしてご提供しますので、タブレットが届いたその日からすぐにお使いいただけます。
コースは「実際にコースを走行して」登録しますが、登録時の操作も簡単。タブレットで完結しますので、誰でもすぐにお使いいただく事が可能です。
実走時も、事前に走行したコースを呼び出し、あとはナビの指示に従って走るだけ。
シンプルなユーザーインターフェースで、ITに詳しくない方でも直感的に操作できます。

ナビ画面の地図も、長年にわたる地図出版から得た経験をフルに活かした「見やすい地図」をご利用いただけます。
機能を絞って、リーズナブルな価格でご提供。完全インストール型のアプリケーションなので、通信コストも発生しません。
机上でもコースの編集や作成を!
もちろん、ルートナビゲーター単体でもご利用いただけますが、別売の地図ソフト「スーパーマップル・デジタル」をご利用いただく事で、走行ルートを机上で編集、作成する事が出来るようになります。
業務状況の変化などで、長いコースの一部分だけを修正したいケースが発生した場合、ルートナビゲーター単体でご利用いただいている場合は「変更後のコースを、起点から終点まですべて走行する」事が必要となりますが、スーパーマップル・デジタルを併用いただく事で、登録済みコースの編集を行う事ができます。
ルートナビゲーターに記録されている走行データをSDカードにエクスポート、PCにコピーする事で、PCにインストールしたスーパーマップル・デジタルで走行データを扱う事が出来るようになります。
コピーした走行データをスーパーマップル・デジタルで編集、再度保存しルートナビゲーターに戻す事で、PC上で編集したコースを利用する事ができます。
また、机上でイチからコースを作成する事も可能です。

編集や作成を行わない場合でも、PCの大きな画面で、地図上にコースを表示して確認したり、コースの概要を印刷するといった使い方も可能ですので、業務の管理や効率化の検討の材料としてもご利用いただけます(※印刷利用では、地図の複製使用許諾が別途必要となります)。

こんなシーンでも威力を発揮します!
ルートナビゲーターは、物流以外にも
● 幼稚園/保育園/各種スクールの送迎バス運行業務
● ゴミ収集業務
● 設備点検業務
● 自動販売機巡回業務
● コミュニティバス運行業務
などといった、様々な「コースを走行する業務」をサポートします。
● 曜日によって廻るコースが異なる場合も、各々のコースを登録、曜日に合わせて呼び出すだけで、正しいコースを案内します。
● 入り組んだ路地の奥まで入り込むような複雑な場合でも、案内に従って走行するだけで、迷わずコースを回れます。
● 案内施設の登録間隔は最短25メートルまで可能。細かく停車する必要がある業務にも対応します。
また、「この道を通る」指定が簡単にできますので、通る道に絶対の制約がある、鉄道車両や風力発電のプロペラといった超大型貨物の運送業務にもご利用いただけます。
通常の「カーナビ」としても利用できます!
ルートナビゲーターは、コースを登録してのご利用以外にも、通常のカーナビとしてもお使いいただけます。
ルートナビゲーターに搭載されているカーナビは、メーカー純正カーナビとしても採用実績のある「マップルナビ」をベースに開発。長年の採用実績に裏付けされた地図の見やすさ、快適な操作、充実の案内機能をご利用いただけます。
拡張性ももちろん確保
我々マップルでは、ルートナビゲーター以外にもルート探索モジュール/APIや業務用ナビSDKといった、ナビゲーション技術に基づく商品もラインアップしています。
より高度なナビゲーションや業務システムとの連携へと発展する場合にもしっかり対応できますので、何でもお気軽にご相談ください。
独特な機能で、「物流の2024年問題」に挑みます!
このように、独特な機能を持つ「ルートナビゲーター」。
走行コースを記録し、案内する事で、交代要員への業務引継ぎが容易になりますので、業務負荷の偏りを是正、ワークシェアの実現に貢献します。
物流の2024年問題で発生する課題を解決する一助となればと思いますので、マップルの「ルートナビゲーター」を是非ご検討ください。

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