2025年12月15日配信
「アドレスマッチングツール」は、ジオコーディング(住所文字列への座標付与)や、さまざまな住所情報の正規化を簡単に実現するツールです。
住所のプロが監修・整備した住所辞書を基に、漢数字・英数字、全角・半角、異体字といった表記のゆれや、京都市の通り名や大分市の通称住所など日本独特の難解住所に対応しています。過去二十数年の住所情報を蓄積しており、古い住所にも座標付与が可能です。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展に伴い、企業が保有する顧客データや施設データといった住所情報を、GIS(地理情報システム)や位置情報サービスで活用したいというニーズが急速に高まっています。
しかし、これらの住所データは、表記ゆれや古い住所を含んでいることが多く、高精度な活用のためには「ジオコーディング」や「住所正規化」といった高度なデータクレンジング処理が不可欠です。
特に、数百万件を超えるような大量のデータを扱う場合、これらのデータ処理に要する時間が、DX推進やデータ活用の大きな足かせとなっていました。
この課題を解決するため、マップルはツールの設計を見直し、コアエンジンの最適化を実施することで処理速度を向上させました。
数十万件の住所リストを処理するのに半日以上を要していたものが、数時間で処理可能になります。

業務時間の圧縮:定常的にジオコーディング作業を行っている部門において業務時間を圧縮し、それまで要していたリソースを他に振り分けることができるようになります。
より頻繁なデータ更新:処理時間の短縮により、日次や週次など、より頻繁なデータ更新サイクルが可能となり、データの鮮度と精度を高く保てます。
システム負荷の軽減:処理時間の軽減により、システムへの負荷が軽減され、他の業務リソースを圧迫することなく安定稼働を実現します。
今回の処理速度向上は、まさにお客様の「処理にかかる時間を削減したい」というニーズに応えるものです。大量のデータ処理における時間圧縮を実現することで、お客様がより戦略的な業務にリソースを集中させ、データの鮮度と精度を高く保った位置情報活用を、より身近なものにすることを目指します。
マップルはこれからも「アドレスマッチングツール」をはじめとする製品機能強化と改善を継続的に進めてまいります。