【完全保存版】観光マップの作り方をプロが解説!「紙」と「WEB」の制作ステップ

2026年09月08日配信

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地域の魅力を伝え、観光客の周遊を促すために欠かせない「観光マップ」。

最近の観光市場では、旅行者のニーズが多様化しており、スマートフォンで手軽に見られる「WEB(デジタル)のマップ」が必須になる一方で、駅や観光案内所でサッと手に取って全体を見渡せる「紙のマップ」の需要もまだまだ高く、現場では両方の整備が求められています。

「これから自分たちで観光マップを作ってみたいけれど、何から手をつければいいか分からない……」
そんなお悩みを持つ自治体・DMO・観光協会のご担当者様に向けて、この記事では観光マップの「具体的な作り方の手順」を徹底解説します!

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地図編集のプロのノウハウも交えながら、【紙】と【WEB】それぞれのステップを分かりやすくご紹介しますので、ぜひ制作のガイドラインとしてご活用ください。

【紙】の観光マップの作り方 ー7つのステップー

紙の観光マップの作り方

まずは、観光案内所などで配布する「紙のマップ(パンフレット等)」を作る手順です。手軽に持ち歩け、ペンでメモを書き込める紙のマップは、現地での力強いガイドになります。

ステップ①:テーマの作成

いきなり地図を描き始めるのは失敗の原因になります。まずは「誰に」「どう楽しんでほしいか」というテーマ(目的とターゲット)を決めます。
「20代女性向けの、写真映えする路地裏カフェ巡り」「ファミリー向けの、車で回る自然体験ルート」など、テーマを明確にすることで、この後の作業がブレなくなります。

ステップ②:掲載スポットの選定

決めたテーマに沿って、掲載する観光スポットや飲食店をリストアップします。
ここで注意したいのは「情報を詰め込みすぎない」こと。地域の全スポットを網羅しようとすると、旅行者はどこへ行けばいいのか迷ってしまいます。テーマに合ったおすすめスポットだけを厳選しましょう。

ステップ③:取材・撮影

自治体や観光協会であれば、過去のパンフレット素材や観光データベースとして、スポットの写真や基本情報(営業時間、定休日など)をすでにお持ちのケースも多いはずです。まずはそうした手持ちの資産を有効活用しましょう。

その上で、情報が足りない場合や最新の様子を伝えたい場合に、掲載候補のスポットへ連絡を取り、取材・撮影に伺います。写真は建物の外観だけでなく、「美味しそうなメニューのアップ」や「体験して笑顔になっている様子」など、旅行者が「ここに行きたい!」とワクワクするようなカットを撮影するのがポイントです。

ステップ④:観光マップの紙面割を作成

集めた情報を元に、「紙面割(台割・ラフ案)」を作成します。
これは、どのページ(あるいはどのスペース)に、どのスポットの写真やテキストを配置するかを決める「設計図」の役割を果たします。手書きのメモでも構いません。「一番のおすすめスポットは左上に大きく配置しよう」「裏面にはモデルコースを書こう」といった全体のレイアウト案をここで固めます。

ステップ⑤:スポットが載るエリアの地図を作成 ★プロのノウハウ

いよいよ、観光マップの心臓部である「地図」の作成です。
自作する場合は、大きく分けて以下の2つのアプローチがあります。

【手法A】既存の地図を購入・ダウンロードして作成する

PC等でベースを編集せず、そのまま上から情報を書き込んでいく手軽な方法です。

  1. 国土地理院の地図データをダウンロードする、あるいは地形図や市販の地図(昭文社の都市地図など)を購入してベースにする。

  2. あえてモノクロで印刷してから上からペンで手書きしたり、PC上で直接ピンを置いたりして観光情報を追加する。

(注意点) 手軽ですが、元の地図情報の取捨選択(不要な建物を消すなど)ができないため、情報が多すぎて煩雑になり、本当に見せたい自社の情報が目立たず、見づらい地図になる可能性が高いという弱点があります。

【手法B】地図を自分で書き起こす(トレースする)

既存の地図を下敷きにして、必要な情報だけをなぞって(トレースして)作成する方法です。

  1. 手法Aと同様にベースとなる地図を用意し、デザインソフト等でトレースする(または紙に書き起こす)準備をします。

  2. 地図の骨格(地物)を入力する: 地図編集の現場では「地図は道路によって成り立っている」と言われるほど、このベース作りが重要です。まっさらな紙の上に地図を描く際、街を成り立たせる必要不可欠な要素として、以下の順に骨格を描き込みます。
     - 自然地形: 川、湖、海岸線など(これらは水運や地形の拠点となります)。
     - 動線ネットワーク: 道路(格子状、放射状など街の形状を決定づけるもの)、鉄道・駅(商業圏の中心となるもの)。

  3. オリジナルの観光情報を追加する: 骨格ができたら、紹介したい観光スポットやルート情報を追加します。必要に応じて地物や道路を色分けすると、パッと見たときの分かりやすさが大きく向上します。

  4. 目印など、必要な周辺情報を追加する: オリジナルの目的地に迷わずたどり着けるよう、「ランドマークとなる施設(公共施設や大型商業施設など)」や、「境界線・交差点名・地名」を追加して仕上げます。

(注意点) この手法は情報が整理されたオリジナル地図を作れますが、完成までに膨大な時間がかかります。何より「どの道を残し、どの情報を削るか」という仕様決定(情報の取捨選択)が、専門知識のない方にとってはとても難しい作業になります。

ステップ⑥:観光マップの紙面を作成

ステップ④で作った「紙面割」を元に、ステップ⑤で作った「地図」と、ステップ③で集めた「写真・テキスト」を組み合わせて、実際のデザイン(紙面)を作成していきます。
Illustratorなどの専門ソフトがなくても、WordやPowerPoint、Canvaなどのデザインツールを使って作成することが可能です。

ステップ⑦:印刷

完成したデータをPDF等で書き出し、印刷会社へ入稿(または庁内のプリンターで印刷)します。
ツルツルとしたコート紙は写真がきれいに発色しますが、少しマットな質感の紙(上質紙など)を選ぶと、旅行者が現地でペンを使ってメモを書き込みやすくなるためおすすめです。
印刷したものは、少しでも多くの方に見てもらったり手にとってもらえるよう、関係各所においてもらったりイベントなどを通じて積極的に配布しましょう。

【WEB】の観光マップの作り方 ー6つのステップー

WEB観光マップの作り方_紹介ページ

続いて、スマートフォンで手軽に見られる「WEB(デジタル)のマップ」を作る手順です。GPSで現在地が分かったり、タップして詳細を見られたりするのがデジタルの強みです。 

ステップ①:テーマの作成

紙と同様に、「誰に向けて、どんな情報を届けるWEBマップにするのか」を決めます。WEBの場合は紙面のようなスペースの制限がないため、「雨の日でも楽しめる屋内スポットまとめ」など、よりニッチなテーマを設定するのも効果的です。

ステップ②:掲載スポットの選定

テーマに沿ってスポットを選びます。WEBマップはピンをたくさん立てることも可能ですが、あまりに多すぎるとスマホの画面がピンだらけになって見づらくなるため、ユーザーの使い勝手を意識して選びましょう。

ステップ③:取材・撮影

紙のマップと同様に、まずは手持ちの観光データや写真素材を有効活用します。

その上で、WEB掲載用に新たな取材・撮影を行う場合は、写真や基本情報に加えて「公式ホームページのURL」や「予約サイトへのリンク」「SNSアカウント」などをしっかりヒアリングしておくことが重要です。スマホの画面でパッと見て魅力が伝わるよう、写真は明るくクリアなものを用意します。

ステップ④:データ化(リストの作成)

集めた情報を、GoogleマイマップなどのWEBツールに登録しやすいよう、ExcelやCSVなどの一覧表(データベース)に整理します。
「スポット名」「住所(または緯度経度)」「説明文」「URL」「写真のファイル名」などを項目ごとにセルに分けて入力しておくと、後の登録作業が劇的にスムーズになります。説明文はスマホで読みやすいよう、結論から短く書くのがコツです。

ステップ⑤:Googleマイマップ等への登録

無料の地図作成ツール(Googleマイマップなど)にログインし、ステップ④で作ったデータをインポート(読み込み)、または手作業でピンを登録していきます。
「飲食店」「史跡」「トイレ・駐車場」といったカテゴリーごとに「レイヤー(層)」を分けて登録しておくと、ユーザーが見たい情報だけを絞り込んで表示できるようになり、とても親切です。

ステップ⑥:紹介ページの作成

WEBマップは「作って終わり」ではありません。作成したマップを、自治体や観光協会の公式ホームページ内で紹介するためのページを作成します。
紹介ページにマップへの入り口を作ります。マップを直接埋め込んだり、リンクボタンを設置したりします。あわせて、このページのURLをQRコード化し、現地のポスターや「紙の観光マップ」に印刷しておけば、旅行者をスムーズにWEBマップへ誘導することができます。

本格運用に向けた課題と、マップルができるご支援

ここまで、紙とWEBそれぞれの自作ステップをご紹介しました。手順に沿って進めれば、身近なツールを使って一定のクオリティの観光マップを作ることは十分に可能です。

しかし、いざ作業を進めてみると、「地図をなぞる(トレースする)時間が全然足りない」「どの道を残せばいいのか、情報の取捨選択が難しすぎる」「WEBマップを作ったものの、本当に見られているのかデータが取れない」といった実務上の壁にぶつかることも少なくありません。

もし、「手軽に作りたいけれど、作業の負担が大きすぎる」「クオリティや、効果測定のためのデータ取得は妥協したくない」とお悩みの場合は、ぜひ地図と観光のプロフェッショナルであるマップルにご相談ください。

  • 【紙のマップ制作】 マップルの地図なら、長年のガイドブック制作のノウハウにより、最初から「必要な情報が大きな文字で整理・取捨選択」されているため、ゼロから地図を書き起こす膨大な手間を省き、見やすく正確なパンフレットを作成できます。

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「まずは作り方を知りたい」「自作の限界を感じている」など、状況に合わせて最適なご支援をいたしますので、観光PRの次のステップをご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。 

 ※ 本コラムのイメージイラストは、生成AIを活用して作成しています。 

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