【自治体・DMO向け】関係人口の正しい増やし方とは?よくある施策の失敗例と「可視化」の重要性

2026年04月15日配信

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地方創生や観光振興の現場で、いまや欠かせないキーワードとなった「関係人口」。
しかし、「国や県から関係人口の拡大を求められているけれど、具体的に何をすれば定着してくれるの?」「せっかく施策をやっても、効果が見えなくて庁内への報告に困る……」と頭を抱えているご担当者様も多いのではないでしょうか。

この記事では、一生懸命取り組んだ施策を一過性で終わらせないための「正しい関係人口の増やし方」と、次に繋げるための「可視化」のヒントについて、一緒に考えていきたいと思います。

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関係人口を増やすためのステップとは?

そもそも「関係人口」とは?

関係人口とは、総務省が提唱している概念で、「移住した『定住人口』でもなく、観光に来た『交流人口』でもない、地域と多様に関わる人々」を指します。

具体的には、どのような人たちのことでしょうか。例えば、以下のような方々が「関係人口」に当てはまります。

  • 年に数回、ワーケーションや旅行で繰り返し訪れてくれる人

  • ふるさと納税などを通じて、定期的に特産品を購入し応援してくれる人

  • SNSで地域の魅力やイベント情報を積極的に発信してくれる人

  • 地域のイベントや課題解決のボランティアにオンライン・オフラインで参加してくれる人

関係人口2

このように、その地域に住んでいなくても、地域に愛着を持ち、継続的な繋がりを持ってくれる「地域のファン」こそが関係人口です。人口減少が進む中、地域づくりの新たな担い手として非常に重要な存在となっています。

「交流人口(観光客)」から「関係人口(ファン)」へ引き上げる壁

観光振興においては、まず「交流人口(観光客)」を増やすことが第一歩ですが、単に一度訪れてくれただけでは、この関係人口には至りません。

関係人口を増やしていくためには、以下のような段階的なステップが必要です。

  1. 交流(観光): まずは地域を訪れ、魅力を知ってもらう

  2. 反復(リピート): 何度も足を運んでくれるリピーターになる

  3. 関与(ファン化): 特産品の購入、ふるさと納税、地域課題への参加など、自発的に関わる「関係人口」になる

しかし、この「観光客」から「ファン」へと引き上げるプロセスにこそ、多くの自治体様が悩む“壁”が存在しています。

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関係人口の創出施策でよくある「もったいない」ケース

関係人口を増やそうと様々な企画を実施するものの、思うような成果に繋がらない……。マップルにも、そんなお悩みの声がよく届きます。例えば、ご自身の自治体で以下のような状況になっていないでしょうか。

失敗例①:イベントやスタンプラリーが「やりっぱなし」になっている

地域の回遊性を高めるためのスタンプラリーや季節のイベントは、定番かつ有効な施策です。しかし、せっかく予算と労力をかけて集客し、その場は盛り上がったとしても、キャンペーン期間が終わればそれきり……というのは非常に「もったいない」状態です。単発の集客プロモーションにとどまってしまい、継続的な関係性づくりに繋がっていないケースは少なくありません。

失敗例②:参加者のデータが取得できず、次のアプローチが打てない

一過性で終わってしまう最大の原因は、「誰が参加してくれたのか」「どこを回ってくれたのか」というデータが残っていないことにあります。

紙のスタンプラリーやその場でのアンケート調査では、どうしても情報収集に限界があります。結果として、参加してくれた方に「また来てくださいね」と直接ご案内を送る手段がなく、効果測定も「スタンプ台紙が何枚回収できたか」といった大まかな数字にとどまってしまいます。これでは、次への改善策を立てるのも難しくなってしまいます。

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関係人口を継続的に増やす最大のカギは「可視化」

「なんとなく増えた」から「データで証明・評価できる」状態へ

こうした「もったいない」状況を抜け出し、関係人口を継続的に増やすためには、施策の効果を数値化し、ターゲットの行動や属性を「可視化」することが何よりも重要です。

「イベントが盛況だったから、きっと関係人口も増えたはず」という推測から一歩抜け出し、取得したデータをもとに客観的な次の一手を考える。そんな仕組みづくりが求められています。

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デジタルツールを活用して「継続的な接点」を持ち続ける

データの可視化を実現し、参加者の方と継続的な接点を持つためには、紙ベースではなくデジタルツールの導入が近道です。しかし、「いざ独自の観光アプリを作ろう」となると、多額の開発費用がかかるうえに、観光客の方に「わざわざアプリをインストールしてもらう」という高いハードルが生じてしまいます。

そこで近年注目を集めているのが、ユーザーが日常的に使っているプラットフォームを上手く活用したデジタル施策です。

関係人口の「可視化」と「育成」を実現するツール

大掛かりなアプリ開発の壁を越え、無理なく関係人口の創出とデータ分析を始められるソリューションとして、マップルでは「デジタル観光パスポート」をご提案しています。情報発信から分析まで、観光施策に必要な機能が一つにまとまったパッケージです。

アプリ不要。LINEで手軽に繋がり続ける仕組み

デジタル観光パスポートの最大の強みは、日本人口の約8割が利用している「LINE」を活用する点です。専用アプリをインストールする手間は一切なく、LINEの「友だち登録」だけで気軽に参加していただけるため、初回利用のハードルをグッと下げることができます。

日常的に開くLINEを通じてメッセージをお届けできるので、情報をしっかり見てもらいやすく、継続的なコミュニケーションにぴったりです。関係人口6

来訪者の行動履歴をデータ化し、ファン度合いを可視化

単なる情報発信で終わらないのも、このツールの特徴です。LINEのIDに紐づけて、利用履歴や属性データを取得することができます。

デジタルスタンプラリーやアンケート機能を活用し、「どんな方が、どのスポットを巡ってくれたのか」といった行動データを蓄積・分析することで、より精度の高いプロモーションを企画できるようになります。

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次のアクション(ふるさと納税・EC)への自然な誘導

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こうして構築したデジタルの顧客基盤は、地域にとってかけがえのない財産になります。

一度の来訪をきっかけにLINEで繋がり続けることで、特産品を扱うご当地ECサイトやふるさと納税のご案内などもスムーズに行え、地域へのリピート消費(応援)を自然な形で促すことができます。 

まとめ

関係人口を増やすためには、「やりっぱなし」の単発施策から脱却し、デジタルツールを活用してデータを「可視化」すること。そして、継続的な接点を持ってじっくり「育成」していく視点が欠かせません。

まずは、観光客の方にとっても、導入する自治体様にとっても負担の少ない「LINE」を活用した仕組みから、新しい関係人口創出の第一歩を踏み出してみませんか?

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※ 本コラムの画像・イメージイラストは、生成AIを活用して作成しています。

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