コラム

~オープンデータ公開で業務のDXが一気に加速~
“必見!” 法務局地図を印刷する方法

今年2月の公開以降、大きな反響のあったマップルラボの『MAPPLE法務局地図ビューア』。日本全国の登記所備付地図をシームレスに閲覧できるとあって、非常に多くの方々からご好評をいただいてきました。並行して、「印刷はできないのか」「ぜひ印刷できるようにしてほしい」といったお声も多数いただいていました。
この度、マップルラボから登記所備付地図を図面単位のGeoJSON形式でダウンロードできるようになりました。これとスーパーマップル・デジタル24を使えば、マップルの地図に重ねたイメージを印刷できます。その方法についてお教えします。

印刷には最新版の「スーパーマップル・デジタル24」を使用します。 「スーパーマップル・デジタル」 は、当社が誇る、豊富な情報と多彩な機能を備えたインストール型パソコン用地図ソフトで、おかげさまでロングセラーを誇ります。プライベートのみならずビジネスでも大いに活用いただけますので、お持ちでない方はまずご入手いただくところからスタートとなります。
「スーパーマップル・デジタル24」詳細はこちら

お手元にスーパーマップル・デジタル24をご準備いただいたら、印刷までのステップは大きく3つです。

法務局地図を印刷する手順

1. 登記所備付地図データをダウンロードする
2. ダウンロードしたデータをスーパーマップル・デジタル24に取り込む
3. 印刷する/用途に応じて複製許諾を申請する

順を追ってご案内していきますね。


1.登記所備付地図データをダウンロードする

※登記所備付地図データは、各利用規約に同意の上、ご利用ください。
昭文社HD利用規約
・ MAPPLE法務局地図ビューアの利用規約(アクセス時に表示される画面でご確認ください。)
G空間情報センター利用規約
G空間情報センターダウンロードコンテンツの利用規約

① マップルラボ(https://mapple.com/labs/)にある [MAPPLE法務局地図ビューア] を開きます。

② 画面右スライダーメニュー内の「ログイン」ボタンを押し、表示されるログイン画面で利用規約へご同意の上、アカウントの作成をお願いします。(次回以降は、ご登録いただいた情報でログインしてください。)
③ ログイン後、任意のエリアを選択します。地図上の地番をクリックすると、右側に地番の情報が表示されます。エリア選択の際は、表示地図を縮小して移動すると便利です。

※ なお、G空間情報センターからも GeoJSON形式のデータダウンロードが可能ですが、「市区町村」単位のためデータ量が10万件(約100MB)以上の大きなエリアがあり、スーパーマップル・デジタル24でのデータ処理・編集などに多くの時間を要したり、動作が不安定になる可能性があります。

2.ダウンロードしたデータをスーパーマップル・デジタル24に取り込む

① ダウンロードした登記所備付地図データ(GeoJSON形式)を任意の場所に格納します。データがデスクトップにあると作業が行いやすくなります。
(ここではファイルの仮名称を「登記所備付地図データ」とします)
※他のソフトで該当データを使用していると「取込」ができません。

②「スーパーマップル・デジタル24」を起動し、[取込]の「GeoJSON」を選択し、[次へ]をクリックします。

③ [エクスプローラ]が開くので、格納した場所(例:Desktop)のフォルダーを選択し、ダウンロードしたファイル名を選び[開く]⇒[OK]をクリックします。(例では仮称「登記所備付地図データ」)  
※取り込むデータ量が多いと、数分以上かかる場合があります。   

④ 取込が完了すると、地図上に表示されます。取込まれた位置が地図上で分かりづらい場合は「名称欄」にある「名称未設定」をダブルクリックしてください。

⑤ [移動]アイコンで「地図上の任意のポリゴンエリア」を「右クリック」してプロパティを開き、データの「色や線」の編集を行います。作業を行いやすくするため地図拡大することをお勧めします。

⑥ 各種のタブから「色と線」を選択し、設定します。
※ 実際に設定してみるとイメージがつかめるので、試しに設定してみることをお勧めします。何度でも設定変更は可能です。

※ 複数のデータ、すべてのデータを一括で編集したい場合

⑦ [移動]アイコンで「地図上のポリゴンエリア」をクリックすると、データの内容が表示されます。

⑧ 画面左上の[赤いリンゴ]アイコンをクリックして「名前を付けて保存」で任意の場所に「保存」してください。スーパーマップル・デジタル専用ファイルである、カスタム情報ファイル(*.rcm)として保存されます。

※ 上記内容は、「登記所備付地図データ」のうち、「公共座標系データ」について、マップル公式ホームページ (https://mapple.com/labs/)からダウンロードし、「スーパーマップル・デジタル24」で表示させる方法を記載したものです。「任意座標系データ」は対象外になっておりますので、ご了承ください。また、場所によっては若干のズレが生じる場合があります。縮尺を1:2,000以上で使用をお勧めいたします。

3.印刷する/用途に応じて複製許諾を申請する

① スーパーマップル・デジタル24を起動し、カスタム情報として保存したファイルを開きます。

② 印刷したい場所を表示します。(読み込んだカスタム情報内の地番で検索が可能です。)

③ メニューから印刷を実行します。

「地図」を含むデジタルコンテンツにも著作権があり、無許可で使用すると著作権法違反となるため、その利用にあたっては基本的に申請や承認、費用が必要になります。
(参考コラム)「地図の著作権とは?業務で・プライベートで地図を利用する時に気を付けるべき注意点をまとめました。」
カスタム情報ファイル(*.rcm) として保存されたものの印刷をする場合に必要となる複製許諾は、マップル公式オンラインストアから簡単にお申込みいただくことができます。

【個人のお客様で、私的使用される場合】
そのまま印刷してご利用いただけます。事前に必ず「商品の複製利用について」で、使用範囲の詳細や使用の際のご注意を必ずご確認ください。

【個人のお客様で、個人以外の団体利用の場合】
そのまま印刷してご利用いただけますが、使用の範囲に制限や弊社による事前の書面承諾が必要になるケースがあります。事前に必ず「商品の複製利用について」で、使用範囲の詳細や使用の際のご注意を必ずご確認ください。

【法人のお客様の場合】
以下の用途に限り、有償での複製許諾をオンラインストアからお申込みいただけます。
『不動産鑑定評価書』で使用したい場合はこちら
『自治体・官公庁向け提出書類』(例:自動車保管場所証明申請書(車庫証明)、自動車保管場所届出(軽自動車用)、道路使用・占用許可申請、建築確認申請 など)で使用したい場合はこちら

その他の用途(各種書類に貼付したい、チラシとして配布したい、イベント案内図として配布したい等)や、ご自身のご利用用途の許諾可否や有償無償がご不明な場合につきましては、こちらからお問い合わせください。

※各種提出書類にて確実に使えることを保証するわけではありませんので、複製地図の各種書類へのご利用の成否に関しましてはご自身でのご判断をお願いいたします。


いかがでしたか?
2023年1月23日、法務省によって全国の登記所備付地図の電子データが無償で一般公開されました。不動産関連業務に限らず様々な分野で地図データが広く利用されることが期待される背景を受け、登記所備付地図の電子データの実務利用を促進するための取組としてデータ変換・ベクトルタイル地図展開を行ったのが、「MAPPLE法務局地図ビューア」の公開でした。スーパーマップル・デジタル24を用いて印刷までできるようになったことで、皆さまにご活用いただける範囲がより広まることを願っています。
今後も各種製品・サービスとの連携機能などを検討していきますので、ぜひご利用になられてのご感想等もこちらよりお寄せください。

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