~7月発売の最新版PC地図ソフト『スーパーマップル・デジタル22』を使った活用事例をご紹介~
以前行なった当社ウェビナー「誰でもできる!あなたの会社のデータ資産 × オープンデータ × 地図 で新たな価値創造を! 」に、多数のご参加をいただきありがとうございました。
スーパーマップル・デジタル(以降、SMD)を利用したオープンデータのご活用方法を操作デモを交えてご紹介させていただきましたが、うまくお伝えすることができなかった点もあったかと思います。今回は『ウェビナー後記』としてコラムを発信させていただきます。
目次
●ウェビナーのおさらい
●一定距離内のカスタム情報選択機能とは?
●SMD22のもう一つの新機能「行政区域ハイライト表示」とは?
●スーパーマップルデジタルの賢い使い方!
ウェビナーのおさらい
先般のウェビナーで講師を務めた山﨑です。
ウェビナーにご参加いただいた方には、ご多忙な時期、ご参加いただきましてありがとうございました。
改めて御礼申し上げます。
また、当日ご参加いただけなかった方々におかれましては、本稿をご覧いただきありがとうございます。
当日ご参加頂けなかった方のために簡単にウェビナーでお話したポイントを整理させて頂きたいと思います。
まず前提として、シチュエーションを元にご説明した方が分かりやすいと考え、マンションデベロッパーのマーケティング担当だったとしてという設定で具体的に、「土砂災害危険箇所」や「小学校区」などのオープンデータをSMDに取り込んだ状態をお見せし、実際のオープンデータを紹介しつつこんなシーンにご活用頂けるのではという仮説をご提案いたしました。
つづいて、SMDへのデータの取り込み方について動画を交えてご説明し、都内に管理するマンション一覧のダミーデータと実際に存在する「公示地価」のオープンデータを重ねる中で、新しいマンション候補地の選定をSMD上で実演しました。
これにより、比較的簡単にプロジェクト初期の検討ができる事をご提唱いたしました。
最後に、オープンデータが入手できるサイトについてご紹介し、閉幕とさせて頂きました。
一定距離内のカスタム情報選択機能とは?
ここでウェビナーからカットされた一定距離内のカスタム情報選択機能について動画でご紹介したいと思います。
動画を再生してご覧ください。
1.取り込んだマンションダミーデータが表示されています。
2.東京駅を中心に3㎞の一定距離でデータを選択することとします。
3.今回は分かりやすいように、東京駅を中心とした半径3㎞の円を青の透過色で描いておきます。
4.東京駅にカーソルを合わせ、右クリックを押下し、「距離指定でカスタム情報を選択」ボタンを選びます。
5.距離指定のポップアップが表示されましたら、今回は3㎞ですので、こちらに「3」の数字をいれ、OKボタンを押します。
6.すると、青で囲まれた円上にあるマンションのみが選択されている事が分かります。※ギリギリ円の外にある「マップル神楽坂」などは選択されておりません。
7.右側のリストでも選択された物件のアイコンのみが青色になっている事が分かります。
8.今回選択した物件をコピーし、新しいフォルダを作成し、こちらに貼り付けることもできます。
9.実際に貼り付けたデータを選択すると円の中にある事が分かります。
一定距離内のカスタム情報選択機能以外でも、時間の関係上、ウェビナーではお伝えしきれなかったSMD22のもう一つの目玉的な新機能があります。
こちらについては、次の項にてご紹介したいと思います。
SMD22のもう一つの新機能「行政区域ハイライト表示」とは?
「行政区域ハイライト表示」は、その名の通り、指定した行政区域(都道府県/市区町村/大字単位)をハイライトで強調して表示できるようにした機能です。
地図の中心に存在する区域を地図の縮尺によって、都道府県単位か、市区町村単位か、大字単位かを判断し該当の区域以外をグレーアウトさせるといった処理をおこなっています。
これにより、対象の区域を目立たせる効果があります。
この機能が何故SMD22のもう一つの目玉かと申しますと、取り込んだオープンデータと重ね合わせて表示することができるからです。
シンプルに行政区域ごとに強調して表示させるだけでもインパクトがありますが、実用的な観点で強調表示した地図の上に取り込んだデータを表示させることで、必要な情報を視覚的に即座に理解することができます。
地図の見映えにこだわってきた当社ならでは機能と自負しています。
スーパーマップルデジタルの賢い使い方!
さて、次に、スーパーマップルデジタル22をフル活用した賢い使い方をお話ししようと思います。
オープンデータの活用に関しましては、想定される事例をもとにウェビナーでもご紹介致しました。
オープンデータは毎日のようにどんどん増えています。
そこで今回は、そのオープンデータを作る側に焦点をあてたお話しをしたいと思います。
SMD22では、KMLとGEOJSONに対応したと謳い文句に書いておりますが、実はこの形式で入力も出力もできるということは、例えば、テキスト情報やアナログ紙ベースでしか持っていなかったデータも、SMDを使うことで、KMLやGEOJSONの形式で出力する事ができます。
また以下の図のとおり、SMDは高度なGISの専門知識がなくても簡単な操作でデータ編集が可能で、情報更新や維持管理がしやすいこともウリの一つです。
つまり、SMDを使えば、ウェビナーでご紹介してきたようなオープンデータが比較的簡単に作れてしまうということをご理解頂けるかと思います。
KMLは、地理空間情報の標準化などを推進している非営利団体OGC(Open Geospatial Consortium, Inc.)が維持管理する国際標準規格であり、国土地理院の公開データや一部自治体のオープンデータのフォーマットとしても採用されています。
GEOJSONは、XML形式データよりも軽量なため、地理空間データをWebで配信することに適した標準的フォーマットとして位置づけられています。
もちろんCSVファイルやRCXファイルでの出力も可能なため、データ作成途中の中間データの管理にも使えます。
一度、SMDによるオープンデータの作成をお試し頂いてはいかがでしょうか?
皆様のご要望に応えるべく、SMDが更に使いやすくなるように発展させて参りますので、引き続きご利用頂ければ幸いです。
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