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スーパーマップル・デジタルのアンケート結果を読み解いてみた!

今回は、マップルのPC用地図パッケージソフト「スーパーマップル・デジタル(以降、SMD)」の企画、マーケティングを担当するチームマネージャーの横山 正に、現在の具体的な取り組み内容、プロモーション事例について語ってもらいました。

目次

車内で道路地図とにらめっこ少年が、そのまま地図の道へ
成功の裏でどんどん大きくなっていったジレンマ
ロングセラー商品になっていることには、理由(わけ)がある
強みの訴求はマーケターとしての腕の見せ所!
久々にユーザーアンケ―トを実施!
アンケートは我々にいろいろなコトを教えてくれた!
デジタル地図はもはやインフラの一部?!
これはうれしい!!いろいろな機能がすべて高い評価
まだ言えないですが、次のSMDは“さらに”すごいんです!


車内で道路地図とにらめっこ少年が、そのまま地図の道へ

こんにちは。マップルでSMDを担当しております横山です。最初にかんたんに自己紹介させてください。
小さな頃から地図が好きで物心がついたときには、すでに父の車の助手席でマップルの道路地図片手にナビもどきのことをしていたような少年でした。父が結構車であちこち連れて行ってくれたおかげもあり、各地の土地勘だったり地図勘だったりが身についたのだと思います。高校生になり、真面目に将来の進路を考えた結果「地図」の道を目指そうということになったのは、自然な流れでした。
「今は紙地図の時代だが、これからは電子地図の時代が来る。特にカーナビが熱いはず!!」ということで、大学ではプログラミング、アルゴリズム理論などを勉強し、カーナビを製造・販売していた某電機メーカーに就職、カーナビ設計者として社会人生活がスタートしました。

成功の裏でどんどん大きくなっていったジレンマ

電機メーカー入社後は、「時代の2歩先を行っている」と評価された3D交差点拡大図機能が入ったHDDナビのモデルや、512MBの小容量にナビのフルデータを詰め込んだいわゆる「PND」の先駆けと言われているモデルなどを手掛け、そこそこは活躍&会社に貢献できたかなと思っています。少なくとも私として非常にやりがいもあり、充実した日々でした。
しかしながら、このカーナビ設計者時代には、いつも大きなジレンマを抱えていました。
それは・・・

地図を使った便利な機能、面白いサービスを思いついたとしても、自力で地図データを作ることはできず、地図会社にデータ整備やカスタマイズをお願いしようとすると莫大なコストがかかってしまうため結局実現できず、せっかくの自信があった企画そのものがお蔵入り・・・(泣)
となってしまうことでした。もちろん、地図会社の立場に立ってみれば慈善事業をしているわけではないので、かかってしまう整備・カスタマイズコストは顧客に請求するしかないのは仕方ないですし、それを責めるのは筋違いということは頭では理解していましたが、それでもモヤモヤする日々が続きました。

そんなことを繰り返しているうち、だったら地図会社の「中の人」になって、自分のアイデアを具現化しよう!それであれば、最初に言い出した1社がコストを全額負担する必要もなくて、たくさんのお客さんに(現実的な費用で提供して)使っていただけるはず!という想いが強くなり、ご縁もあり、6年前からマップル(当時昭文社)でお世話になって今に至っています。


ロングセラー商品になっていることには、理由(わけ)がある

少し自己紹介が長くなりましたが、現在はSMDというPC用パッケージ地図ソフトを担当させていただいており、まさに地図会社の「中の人」として製品企画・マーケティングに携わっています。
SMDのバージョンは、なんと「21」ということで2000年にバージョン1が発売されてからなんと21年間も続いているロングセラー地図ソフトなんです。元々、紙の道路地図「スーパーマップル」で定評のあった地図の見やすさを踏襲しよう、というコンセプトで作られている商品なので、地図の見やすさには絶対の自信を持っています。実際に、地図の色使いや表記文字の選択や配置などを見ていただければ他の地図との違いは一目瞭然だと思います。それと私自身、カーナビの設計に携わっていたことから、ルート機能などには特にこだわりを持って作っています。

ところで・・・
パソコンでもスマホでも無料で使えるネット地図が普及している中で、「わざわざ有料の地図ソフトを発売して需要なんてあるの?」という質問をよく受けます。
確かに、単にパソコン上で地図を見たいというだけであれば、無料のネット地図で十分ですし、私自身日常ではネットの地図も使っています。そこは否定もせずこの商品はそれと真っ向から戦おうとしているわけではありません。

ネット地図がすべての面において完璧か?と言われると決してそうではなく、ネット地図にできないこと、不便なことというのもたくさんあります。SMDはネット地図の不便な点を一通りカバーできるように設計され、かつ、長い年月をかけてブラッシュアップされてきていますので「すみ分け」が完璧にできていますし、だからこそロングセラー商品として長年お客様に愛され続けているのです。
その「すみ分け」の一部については、後半で詳しくご紹介させてください。


強みの訴求はマーケターとしての腕の見せ所!

さて、日々SMDのプロモーション・マーケティング活動を行っていますが、昨年末に昭文社グループのホームページに3部作のコラムを掲載するという取り組みを行いましたので、是非ここで紹介させてください。

〇改めて「地図」の価値を考えるコラム
https://www.mapple.co.jp/blog/12197/

〇第一回 地図でわかる『なるほどネタ帳』
~知る人ぞ知るマイナーネタをあなたに~
・ 宮島の航路ネタ
・ 地図でわかる?!「阪神タイガース」強化法
・ 有名な「ベタ踏み坂」の撮影スポットに迫る!
https://www.mapple.co.jp/blog/12203/

〇第二回 地図でいろんな長さ&大きさ比べ
~あの路線も、あの湖も、あの市町村も。移してみれば、意外な発見が?!~
・ 身近になるとよくわかる!シリーズ 「青函トンネル編」
・ 身近になるとよくわかる!シリーズ 「湖・自治体編」
・ 山手線と大阪環状線の大きさ比べ
https://www.mapple.co.jp/blog/12350/

〇第三回 地図を防災にフル活用!新時代の避難術
~地震、水害、土砂災害、様々なタイプの災害に加え、新型コロナウイルス感染症対策も視野に~
・ 自治体が配布・公表している情報は多岐にわたる!
・ 災害によって避難先を変えなくてはならない場合もある?
・ 災害の際の避難シミュレーションに、地図ソフトを活用しよう!
https://www.mapple.co.jp/blog/12510/

これらのコラムは、雑学のようなネタから防災対策の利用法まで色々な切り口で書かれているので、是非皆さんにも読んでいただけると嬉しいです。
読み物としてお楽しみいただくという目的で公開しましたが、裏の狙いとして、SMDの強みや便利でおススメしたいポイントもさりげなくお伝えしようと、例えば下記のような機能を活用して分かりやすく明示しました。

・航路などを地図上に任意の形状で描画する機能
・地図上に書いた図形をコピーして他の場所に貼り付ける機能
・地点一覧のテキストファイルを地図上に取り込む機能

こういう機能は、簡単なようで無料のネット地図ではなかなか実現が難しいポイントです。このコラムを読んでSMDの便利な使い方に気づいてくれるだけでもとてもうれしいですし、さらにそれが理由でSMDをご購入いただけようものなら、もうガッツポーズものです。(笑)


久々にユーザーアンケートを実施!

製品を企画をする上で、ユーザーの声を聞くことはとても重要なポイントですが、SMDとしてのアンケート調査はしばらく実施できておりませんでした。
そこで、改めてユーザーの声を聞くため、上記のコラムシリーズでは、読者の方向けにプレゼントクイズを実施しました。(※既に応募期間は終了しています。ご了承ください。)

私がSMDの企画担当になって初めてのアンケート調査でしたので、今回の結果は非常に楽しみにしていたのですが、おかげさまで想定以上に有益な情報が集まりました。せっかくですので、本日はその一部をこのコラムをお読みのみなさまにもご紹介したいと思います。

アンケートは我々にいろいろなコトを教えてくれた!

まず、アンケートは各回ごとに行い、回答数はそれぞれ、

・ 第一回: N=456
・ 第二回: N=200
・ 第三回: N=221

とそれなりの数を集めることができました。
このコラムをお読みの方の中にも、もしかしたらご協力いただけた方がいらっしゃるかもしれません。改めましてご協力どうもありがとうございました!

まずは回答者のプロフィールですが、性別は各回とも同じ傾向で約9割が男性でこれは当初からの想定通りでした。一方で年代については、50代を中心に40~60代で約85%を占めていました。さらには70代以上の方を含めると限りなく100%に近くなるという結果でした。

ここからは色々な背景が読み解けるのですが、まず、応募者の中心層はマップルの道路地図に慣れ親しんだ世代であり、マップルのファンでいてくださる方も多いのではないかと思います。道路地図の見やすさを体現したSMDを高く評価していただいているものと感じています。

それと、SMDはパソコン用ソフトということもあり当然のことながらパソコンを持っていないと使えない商品です。若い世代の方はパソコンを持っておらず、スマホオンリーということもあるのでしょう。これらのポイントを踏まえると、ある程度年齢層が高くなるという結果は大いに納得です。

デジタル地図はもはやインフラの一部?!

次に、「デジタル地図で特に重要だと思っていることは何ですか?」という質問をしてみました(複数回答)。

結果を見ると、7~8割のグループと、3~4割のグループに二分されました。前者のグループを見ると、情報の新しさ、正確さ、見やすさという地図(情報)の基本要素が特に重要視されていることがわかります。逆に地図表示の速度や検索といった機能面のニーズはそこまで高くないという結果となりました。ここからデジタル地図には機能的な差別化要素よりも、インフラとしての立ち位置(安定したものがあって当たり前)が求められていることが見えて来ます。見やすさという点では、SMDは様々な地図スタイル(見た目)が選択できるようになっており、このような点も評価いただいているポイントと自負しています。

もう一点、私が注目したポイントは、「情報の詳しさ」を求める割合が相対的に低い数値になっている点です。利用用途にもよると思いますが、今回のアンケート回答者の方には、情報の詳しさよりも正確さや見やすさを重視する傾向が強いことが分かりました。この結果は、SMDという1つの商品としてのみならず、デジタル地図全体の課題としても再認識しました。

これはうれしい!!いろいろな機能がすべて高い評価

次に、「今回の記事の中で、便利と思った地図ソフトの使い方はありましたか?」という質問をしてみました(複数回答)。

どの回答も5~7割と満遍なく多い結果となりました。
選択肢が多い複数回答形式の場合、一般的に選択率は全般的に低くなりますので、少し意外でした。もちろんこの「意外」はいい意味での「意外」であり、我々が訴求ポイントの候補として自信大ありの機能を選択肢として並べましたので、それらが高い数字が出してくれることはうれしいですし、さらにそれがすべてに満遍なくというのは、この先SMDを訴求していく際の大きな参考となりました。

さて、ここからはせっかくですので、どんな機能を選択肢に入れていたかについて1つずつご紹介させていただきます。それぞれ動画で動きを見れるように用意しましたので、そちらを見ていただければさらにイメージが沸くと思います。

機能例① 地点情報データを取り込んで地図上にばらまこう!
■一覧データ(CSV形式)の取り込み (58.4%)
訪問した顧客情報や、エリア別の売上情報など、座標を持つ業務データを地図上に取り込める機能です。データに座標が入っていなくても大丈夫!住所もしくは郵便番号さえあれば、自動的に座標に置き変えて地図上にプロットしてくれる機能があります。また昨今、政府機関や各自治体が無償公開しているオープンデータが多数ありますので、そういったデータを取り込んで活用することも簡単にできます。
また、SMDはオフラインで動作するのでセキュリティ対策も万全!ネットにつながる機能を持たないソフトですので、個人情報だろうと機密情報だろうと流失する心配が一切ありません。特にビジネス利用において、この点はネット地図と大きく差別化できるポイントです。
【想定ユースケース】
・ サービス業、小売業 : 顧客管理、エリア売上管理、商圏分析
・ 運送、配送業 : 事業所・拠点管理、配送先管理

※操作方法を動画でご確認いただけます。

機能例② 地図上に直感的な操作でルートが引ける!
■ ルート線描画アシスト (60.6%)
■ ルートの距離表示 (69.7%)
ルートに関する機能が、一番支持率が高い結果となりました。
カーナビでもそうですが、ルートは基本的には始点と終点を指定して、その間の最も近いルートが結果として出力されるロジックになっていますが、必ずしもそれが最適とは限らないですよね。例えば、「確かにこの信号を右折すれば一番近いのだけど、いつも右折待ちの車が多くいてものすごい時間待たされるから、1つ手前の交差点を右折するルートを使うんだよ。」というケースもよくあります。もちろん、そういった問題を解決するため、経由地を指定するという回避方法もありますが、何個も経由地を打っていく作業は全く効率的ではありません。
一方SMDでは、地図上で通りたい場所をクリックしながら直感的に1本のルートを作ることができます。クリックする地点は直線的につながっていなくても問題ありません。動画を見ていただくと一番わかりやすいですが、ちゃんと自動的に道に沿ってルートを引くことができます。
また、引いたルートにカーソルを合わせると、瞬時に距離も表示されます。直線距離ならまだしも、地図上の道なり距離を調べることって非常に難しいので、この機能が高い支持率を得られた結果にも納得です。
【想定ユースケース】
・ 運送業、福祉・介護業 : 配送ルート、送迎ルートシミュレーション
・ 不動産業 : 物件情報作成、駅から物件までの道なり距離計測
・ エネルギー業 : ガス管、水道管などの地下配管敷設工事費用見積り

※操作方法を動画でご確認いただけます。

機能例③ 地図上に重ね合わせた図形表現が自由自在!
■ エリアを囲む枠線描画 (55.7%)
SMDでは、地図上に図形を重ねて描画するという使い方ができます。図形も直線、折れ線、曲線というような線から始まり、円や四角、任意の多角形という面も書くことができます。
例えば、地図を使った資料を作ろうとする場合、一般的には地図をキャプチャしてそれを画像として貼り付けた上に図形を描画される方が多いかと思います。そのやり方だと資料をかなり作りこんだあと、ちょっと地図のスケールを変えたいとか、ちょっと地図をスクロールして位置を調整したいといった場合に、再度図形を調整しなければならないというのは大変ですよね。SMDなら図形描画を駆使して、素晴らしいプレゼン資料ができあがること間違いなしです!
【想定ユースケース】
・ 自治体・官公庁 : 防災マップ、ハザードマップ作成
・ 不動産鑑定業 : 土地や家屋の概算面積計測
・ サービス業、小売業 : 顧客管理、エリア売上管理、商圏分析

※操作方法を動画でご確認いただけます。

機能例④ ルールを守って便利に地図を印刷して活用しよう!
■ 地図の印刷 (47.1%)
突然ですがみなさん、地図にも著作権があることをご存じですか??
地図ソフトやネット地図には印刷機能があるものが多いですが、印刷した地図を営業活動または営利等を目的として利用する場合には許諾が必要となるのです。地図の著作者に無断で利用してしまうと、著作権法違反となり、個人や企業の社会的信用の失墜や、多額の賠償を請求されるケースに陥ります。
では、商用利用を正式に申請するにはどうすればよいの?いくらくらいするものなの?という点が気になると思いますが、一部のネット地図などでは、そのあたりが明確でなく困ったという声もよく聞きます。
一方で、SMDには地図の印刷や画像切り出しなど商用利用に対するお問い合わせ窓口のリンクがわかりやすく設けられており、迷わせません。
もちろん、地図の印刷自体も高機能。印刷の向き、印刷時に表示する要素の指定はもちろん、周囲8画面同時印刷なども簡単にできます。
【想定ユースケース】
・ イベント業 : 道路使用・占用許可申請書類作成
・ 建設業 : 工事計画、建築確認書類作成


まだ言えないですが、次のSMDは“さらに”すごいんです!

色々とご紹介させていただきましたが最後に。
マップルの中でこんなにも伝統があって売れ筋の商品を担当させていただいていることは非常に光栄なことです。自分ならではの「好奇心」「アイデア」も織り交ぜてSMDを、いやむしろSMDのみならずマップルの商品群・ビジネス群をさらなる次のステージに持ちあげるのが私の責務であると日々肝に銘じて今後も頑張っていきたいと思います。

そんな中で、まだ現時点では詳しくは言えないのですが、今夏発売予定のSMDの次回作はそういった「想い」を込めてさらに大きく進化させます!!
どう進化するかについて、本当は言いたくて言いたくてしょうがないのですが(笑)、グッと我慢して、「超自信作ですのでお楽しみに!」とだけお伝えしておきましょう。


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