このたび、PLATEAU※で整備された3D都市モデルを活用したビジネス・ソリューションのひとつに選出された当社のビジネスアイデアが、ソリューション開発の事例の形でPLATEAUのUse Caseにて紹介されました。
※PLATEAU(プラトー)とは: 都市デジタルツインの実現を目指し、国土交通省が様々なプレイヤーと連携して推進するProject PLATEAU(プラトー)は、2020年度にスタートし、様々な分野におけるソリューション開発やコミュニティ育成、技術開発等がおこなわれています。
関連情報:
▼ お知らせ「当社のMAPPLE法務局地図ビューアを活用したビジネスアイデアが『PLATEAUを活用した不動産分野向けのビジネスアイディア・ソリューション』に採択されました。」(2024年9月17日)
https://mapple.com/news/20240917/
▼ 国土交通省報道発表資料「不動産分野においてPLATEAUの社会実装を進めます! ~3D都市モデルを活用したビジネス・ソリューションを選定~」(2024年9月6日)
https://www.mlit.go.jp/report/press/toshi03_hh_000141.html
マップルが取り組んだソリューション「MAPPLE法務局地図ビューアと3D都市モデルの連携による不動産各種業務の効率化」
◆ マップルの向き合った課題
不動産分野のDX化において、国や自治体が公開するオープンデータをはじめとする多様な地理空間情報を有効活用することが期待されています。しかし、これらの情報を活用するためには、GIS(地理情報システム)の新規導入や、データ利用前の煩雑な準備作業が不可欠となる現状があります。
このような初期対応は、不動産事業者様にとって費用面および技術面において大きな障壁となり、日々の業務効率化を阻害する要因となっています。
◆ スコープ
この課題を解決するため、Webブラウザ上で登記所備付地図を閲覧できる既存のサービス「MAPPLE法務局地図ビューア」に、3D都市モデル(建築物・地形)をタイル状に処理し、重ねて表示できる機能を新たに開発しました。
本機能の開発にあたっては、不動産事業者様をはじめとする利用者の皆様に試験的にビューアをご利用いただき、Webアンケートを通じて貴重なご意見を収集させていただいています。これにより、3D都市モデルが具体的にどのような業種や業務で活用できるのか、また、どのような効果が得られるのか、現状の課題は何かといった点を把握し、本機能の実用性を検証してきました。
◆ ソリューション
不動産事業者様が地理空間情報の導入に際して直面する障壁に対し、Webブラウザ上でお手軽に3D都市モデルと登記所備付地図を重ねて表示できるビューアをご提供することで、業務の効率化を実現します。
試験的な運用において、3D都市モデルの表示機能はご利用いただいた皆様から大変ご好評をいただいており、今後のサービス展開における大きな可能性を確認することができました。また、今後3D都市モデルの整備範囲が拡大していくことにより、更なるビジネスチャンスの拡大も期待できると考えています。
実際にPLATEAUサイト上に公開されているUse Caseは以下からご覧いただけます。
https://www.mlit.go.jp/plateau/use-case/ec24-01-01/

MAPPLE法務局地図ビューアで3D都市モデルを表示できます
国土交通省Project PLATEAUの3D都市モデル(建築物、地形)の表示機能を、MAPPLE法務局地図ビューアに実装しています。
MAPPLE法務局地図ビューア https://labs.mapple.com/mapplexml.html


3D都市モデルの表示に関する詳細や、使い方・凡例については、法務局地図ビューア内の「使い方」をご覧ください。
マップルでは、本取り組みを通じて得られた知見を活かし、不動産事業者様の業務効率化、ひいては不動産業界全体の発展に貢献してまいります。