2025年07月25日配信
MAPPLE法務局地図ビューアで見つけた気になる筆
マップルラボで公開している MAPPLE 法務局地図ビューア。全国の登記所備付地図データをマップルのベクトルタイル上に地図展開し、筆(土地)情報や形状を確認することができます。今回、MAPPLE 法務局地図ビューア(地図)を使って全国で見つけた気になる筆とその土地にまつわる話を紹介します。
◆No.78 羽黒山(山形県)
~2446段の石段が続く杉並木の筆~
山形県鶴岡市の羽黒山は古くから山岳修験の地として知られています。山岳修験は羽黒山(414m)、月山(1,984m)、湯殿山(1,500m)の出羽三山で行われ、「羽黒修験道」として1400年の歴史があります。羽黒修験道では、それぞれの山が、現在(羽黒山)、過去(月山)、未来(湯殿山)に見立てられ、江戸時代には「生まれかわりの旅」として、信仰が庶民の間に広まりました。

このように、長い参道には様々な見どころや歴史がありますが、参道が一筆(土地)に設定されているのは、参道が神聖な道だからなのかもしれません。実は、羽黒山にはもう一つ面白い筆(土地)があります。その筆(土地)は、羽黒山五重塔に設定された筆(土地)です。羽黒山五重塔は、平将門が創建したと伝わる東北地方最古の塔といわれています。現在の塔は、約600年前に再建されたものといわれ、高さは29.0m、三間五層杮葺素木造からなる五重塔は国宝に指定されています。
出典:
国土地理院撮影の空中写真(2022年撮影)
「登記所備付データ」(法務省)を加工して作成
「地図の雑学」
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