導入事例

日高の魅力を音声ガイドで!45スポットで新たな観光体験

北海道日高振興局さま

  • 受託制作・開発
  • カスタム編集部
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北海道の背骨と呼ばれる日高山脈の麓、豊かな自然と歴史・文化が息づく日高地方の地域振興を担う北海道日高振興局さま。同局が推進する、「音声ARを活用した観光コンテンツ造成事業」として、音声ガイド制作サービス「Pokke(ポッケ)」のご導入およびマップルのカスタム編集部によるご支援をさせていただきました。

「アイヌ文化」や「馬産地」など日高ならではの4つのテーマで45の音声ガイドを制作。地域の物語を深く、楽しく伝えることで、新たな観光価値の創出を実現しました。

音声ガイド・ひだか de おさんぽ~馬と自然と文化の旅~
https://jp.pokke.in/hidaka-audioguide/
北海道日高振興局
https://www.hidaka.pref.hokkaido.lg.jp/

導入前の課題

点在する地域の宝を、ストーリーとしていかに伝えるか

日本屈指の馬産地として、またアイヌ文化が色濃く残る地として知られる北海道日高地域。そのほかにも「日高山脈襟裳十勝国立公園」に代表される雄大な自然や、開拓の歴史など、多様な魅力が管内7町に点在しています。 

しかし、それらの魅力を観光客に深く伝えるための観光看板や現地ガイドが不足している地域もあり、情報発信に課題を抱えておられました。 現地を訪れても、その背景にある物語や文化を知る機会が少なく、観光客の体験価値をさらに高めるための新しい仕組みが求められていました。特に、ただ情報を伝えるだけでなく、ストーリー性を持たせた独自性の高いガイドで、楽しく周遊してもらいたいという想いをお持ちでした。

導入の決め手

地域への深い理解に基づくテーマ設定と、豊富なコンテンツ量

本事業は入札(プロポーザル)によって実施され、複数の事業者の中からマップルをご選定いただきました。マップルが特に注力したのは、以下の点です。

地域の理解度とバランスのよいスポット選定

日高管内の特色である「アイヌ文化」「馬産地」「自然」「歴史・文化」を深く理解し、その魅力を最大限に引き出すために、7町にバランスよく配置されるようスポットを選定しました。

予算内で実現する魅力的なコンテンツボリューム

ご提示の予算内で、45スポットという豊富な音声ガイドの制作を提案。広域を周遊する観光客の満足度向上に大きく貢献できるようにしました。

具体的な実施イメージと実現性

音声ガイドの具体的な活用方法からプロモーションに至るまで、事業全体の実施イメージが明確に湧くようにすることで、実現性の高さを打ち出しました。

導入ソリューション・実施内容

単なる音声ガイド制作に留まらず、コンテンツの価値を最大化するための施策をワンストップでご提供しました。

音声ガイドコンテンツ制作

4つのテーマに基づき、現地取材から原稿制作、ナレーターによる音声収録まで、質の高い音声ガイド(45本)を制作しました。

音声ガイドシステム「Pokke」への実装(Web/アプリ)

制作した音声ガイドを、アプリ(iOS/Android)とWebブラウザの両方で利用できるシステム「Pokke」に実装。誰でも手軽に利用できる環境を構築しました。

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デジタル観光マップの制作

音声ガイドのスポットを地図上で一覧でき、直感的に周遊を楽しめるデジタル観光マップを特設Webサイト内に制作しました。

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プロモーション支援

アプリ内でのバナー掲載や、公式SNSでの情報発信、日高の特産品が当たるプレゼントキャンペーンの実施など、利用促進に繋がるプロモーションを展開しました。

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導入後の効果

45の音声ガイドが紡ぐ、新たな日高の物語体験

「アイヌ文化にふれる(10スポット)」「馬産地としてのひだか(14スポット)」など、合計45の音声ガイドを整備。 スマートフォン一つで、いつでもどこでも専門ガイドの解説を聞ける環境が実現しました。これまで知られていなかった地域の歴史や文化の奥深さに触れることができ、より豊かで感情移入できる観光体験を提供可能になりました。 

ガイド不足を解消し、効率的な観光案内と周遊促進を実現

現地にガイドがいなくても質の高い案内が可能となり、マンパワー不足という課題の解消に貢献。 また、管内7町に点在するスポットを音声ガイドで繋ぐことで、地域全体の周遊促進にも繋がりました。 

約3ヶ月で800回以上再生! 全国へ日高の魅力が拡散

リリースしてから約3ヶ月間で、音声ガイドの総再生回数はアプリとWebを合わせて800回を突破。Webサイトにはのべ340人以上のユニークユーザーが訪れるなど、多くの方にご利用いただきました。
利用者の地域データを見ると、札幌市などの道内からはもちろん、東京、大阪、さらには広島や島根など全国各地からアクセスがあり、広域的な情報発信に繋がったことが伺えます。 特にアプリでは「ししゃも」、Webでは「道の駅みついし」といったスポットが高い再生回数を記録し、多様なコンテンツがフックとなって日高の魅力が広く伝わりました。