コラム

5G時代に高まるサイバーセキュリティのリスク対策に、オフラインで使える地図を。

その環境、本当に安心ですか?

場所や環境を選ばず、どこでも同じように利用できるクラウドサービス。
テレワーク環境でのファイル共有など、コロナ禍以降の働き方の変化にも対応できる利便性の高さは、誰もが認めるところです。
クラウドサービスのおかげで、基本は自宅や近所のカフェでテレワーク、たまに高原リゾートでワーケーション、といった日々を送っている方もいるのではないでしょうか?まさにニューノーマル時代の働き方を支える、基幹的なサービスと言えるでしょう。

その一方で、クラウドサービスを狙ったサイバー攻撃が増加傾向にあるなど、脅威も日々増大しています。

米国土安全保障省のサイバーセキュリティー・インフラストラクチャー・セキュリティー庁(CISA)は2021年1月中旬、クラウドサービスを狙ったサイバー攻撃が相次いでいるとして注意を呼びかけた。多要素認証を破られたケースもあったという。

引用:日経XTECH 2021.03.25 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/nnw/18/041800012/031900134/ (参照2021.07.19)

クラウドを狙う新たな攻撃手法も相次ぎ登場している。例えばIPAが2020年7~12月に発生した不正アクセスとして報告したのは「クラウド上の開発環境からソースコードを盗み、そこに含まれていた認証情報を悪用して別のクラウド上の本番環境にアクセスし、最終的にデータベースの情報を盗む」という手口だ。

引用:日経XTECH 2021.04.02 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00989/031600048/ (参照2021.07.19)

便利であれば利用が増えます。利用が増えれば大切な情報も増えます。大切な情報が増えれば価値が高くなります。その結果、価値が高いが故に、悪意のある攻撃者のターゲットとなってしまう…という、何とも不快極まりない連鎖が発生してしまいます。

たとえば、「営業活動を効率化するための顧客情報」、「消費動向を分析するためのユーザー登録情報」、「ユーザーサポートを充実させるための会員情報」といった価値ある情報は、悪意ある攻撃者の恰好のターゲットになってしまいます。これらの情報は地図と組み合わて活用することも多いですが、クラウドにユーザーデータを保管することを前提としている一般的な地図配信サービスの場合、セキュリティに不安を感じてしまう場合も多いと思います。特に機密性の高い個人情報や会員情報を扱うような場合など、尚更です。

もちろん、サービス提供側もこのような可能性は先刻承知しており、十分な対策が取られているサービスが殆どです。しかし、何事も「完璧」はありませんので、悪意のある攻撃者がサービス側の防御を突破する日が訪れない事を保証する事は、残念ながら出来ないというのが実情です。

「絶対」がない以上、より強固なセキュリティを求めるのであれば、物理的な対策を講じるしかありません。
それはつまり、大切な情報を「ローカル環境」や、「クローズド環境」の中にしまっておくことです。
しかし、クラウドにユーザーデータを保管する前提の地図配信サービスでは、クローズド環境下での利用は出来ません。安全性と引き換えに、利便性を失うどころか、サービスの利用自体が出来なくなってしまいます。
セキュリティを重視するあまり、やりたい事が出来なくなるというのでは、本末転倒です。

インターネット接続がいらない地図

セキュリティを重視したいので、機密ファイルはクローズド環境下でしか運用しないようにしたいが、営業活動の効率化の為に地図も使いたい。このように考えられる方も多いと思います。

残念ながら現在の市場では、オフライン環境で使える地図アプリ製品はほとんど出回っていません。が、当社がリリースしている地図ソフトの「スーパーマップルデジタル」シリーズと、この地図をベースにした、GISアプリ開発キット「Mapple G-SDK」であれば、クローズド環境でも地図を利用する事が可能です。

「Mapple G-SDK」で開発できる地図システム/アプリケーションは、インターネット接続の必要はありません。スタンドアロンまたはイントラネット環境での動作となります。
ローカルで完結できますので、外部からの攻撃を心配する必要はありません。機密情報や個人情報などを扱うシステムにおいて、非常に高いセキュリティを確保したまま、システムを運用することが可能です。
※ ローカル環境でも完全にノーリスクではありません。オフラインやクローズド環境でのマルウェア感染事例も報告されていますので、環境構築・運用には十分にお気をつけください。

Mapple G-SDKでは、こんなことが出来ます

「Mapple G-SDK」の特徴はこれだけではありません。
Mapple G-SDKで開発されたアプリケーションでは、2000年にバージョン1を発売して以降、21年間も続けて新しいバージョンを発売している地図ソフト「スーパーマップルデジタル」の地図をそのまま使います。そのため、安価且つ簡便に、当社の地図ノウハウがふんだんに詰まった見やすいデザインの地図を利用することが出来ます。また、地図データは毎年更新版を用意しますので、常に新鮮な情報に更新することもできます。
地図のデザインも、長年に渡って地図の出版を続けてきている昭文社グループのノウハウをふんだんに活かした「見やすい」「使いやすい」デザインを複数用意していますので、用途に応じて最適な地図を選択いただけます。

地図を表示するだけでなく、歩行者と車のルート検索も行う事が出来ます。
車のルート検索は、市販カーナビ「マップルナビ」ブランドのカーナビと同じデータを搭載していますので、ナビでのルート検索と同じ結果を得ることが出来ます。また、歩行者ルート検索も当社が独自に整備している「歩行者ネットワークデータ」でのルート検索となりますので、遊歩道や歩道橋なども加味した(都市部のみ)、歩行者に適切なルートを検索する事ができます。

他にも、全国の住所情報や施設情報を収録していますので、住所や施設のリスト検索、キーワード検索や、ユーザープロット情報からの周辺検索といった機能も保有していますので、使い方に応じた、最適な地図検索システムの構築も容易に実現可能です。

SDK 「Mapple G-SDK 」製品ページ
https://mapple.com/products/system-sdk/

他にもあります、ローカル環境で使えるアプリケーション。

当社では「Mapple G-SDK」以外にも、ローカル環境で使うことのできるアプリケーションを用意しています。
「業務用カーナビ(SDK)」は、業務システムにカーナビゲーション機能を付加できるソフトウエア開発キットです。こちらを利用頂くことで、タブレットで動作する業務アプリケーションにカーナビ機能を簡単に追加する事が出来ます。

ナビアプリケーションのベースは、こちらも当社の市販ナビ「マップルナビ」です。本格的なカーナビで使われているアプリケーションをベースとしていますので、スマートフォンのナビとは異なった、様々なイラスト、通過予定交差点、交差点の拡大図などといった、一般的なカーナビと同様に多彩な案内が表示されます。また、カーナビの機能を操作するためのAPIを多数用意していますので、業務に利用される専用のカーナビとして業務アプリを容易に開発することが可能です。

本アプリケーションは、全てのデータを端末にインストールして動作しますので、一切通信を使用せずに利用する事が可能です。
外部との接続が不可とされている環境でも動作可能ですので、特にセキュリティ面が重視される警察の緊急車両向けシステム等でも多数ご活用頂いています。

業務用カーナビSDK製品ページ
https://mapple.com/products/system-biznavi/

高いセキュリティはいかがですか?

個人情報や顧客情報など、企業にとって重要な資産となる機密性の高い情報の取り扱いは、これからの5G社会の中では一層慎重に考えていく必要があります。仮に機密情報が漏洩した場合、重要な情報資産が流出するだけでなく、損害賠償責任が発生したり、風評被害などのレピュテーションリスクにも影響し、企業経営に甚大な影響を及ぼしてしまいます。マップルではそのような情報漏洩リスクを最小限に留め、かつ企業の売上拡大、生産性向上に寄与できる様々なオフライン地図サービスを提供しています。

上記でご紹介したように多彩な機能を持ち、かつ高いセキュリティを保って運用できる「Mapple G-SDK」。機密情報や個人情報を安心して運用する為にも、是非ご活用ください!
また、通信を一切行うことなく、クローズド環境でも本格的なナビとして使える「業務用ナビ(SDK)」も、併せてご検討の程宜しくお願い致します。

これらの製品の機能詳細などをご要望の方は、是非、お気軽にお問い合せください。


関連製品

COLUMN一覧へ